「日本人の特徴は長い歴史の中で生み出されたものですが、日本人を自覚し自信を持つためには、日本人と他国人との違いを理解していないと海外の形にあっと言う間に圧倒されてしまいます。江戸時代の学者、本居宣長は「唐心を去り大和心に還れ」と叫びました。大正時代以降の教養層は、大正デモクラシーに圧倒され、次いでマルクス主義に圧倒され、ナチズムに圧倒され、戦後はGHQに圧倒され、今ではグローバリズムに圧倒されています」こうした海外の影響に対しては、良いものを受け入れ、悪いものは排除する浄化作用が必要です。それは日本の基底文化がカギを握っている思われます。基底文化とは縄文文化である自然との一体化。宇宙との一体化に求めることができます。外来宗教である仏教は神仏混交という日本独特の考え方、つまり日本化されて今日に至っています。明治の廃仏毀釈、神仏分離令も時間が過ぎると何もなかったように寺も神社も存在し、海外の観光客に感動を与えています。世界で最初の恋愛小説(源氏物語)を生んだ日本は世界に類を見ない先進国であることを自覚し自信を持つべきだと思います。勝負にこだわるスポーツと異質な古武道の流れである合気道は日本人を創る武道として最適だと私は考えています。