剣(小太刀)による二教


 武芸十八般 江戸時代になると武術を戦場で用いる機会が激減し、甲冑武術から素肌武術に移行していきました。これは剣術でも柔術でも同じです。柳生心眼流は柔術を基本に多くの武器術を伝承している。柳生心眼流では、柔術の稽古で培った身法が棒でも、大太刀でも、槍でも自由に使います。なぜなら素手であろうが手にどのような得物を持とうが、体の動きの根本的要求は同じだということです。合気道も剣を持てば合気の剣、杖を持てば合気の杖となるのと同じです。柳生心眼流は柔術から始まり多くの武器術を習得し身法を練り上げていくのだそうです。技法の稽古方法として、まず柔術で自由な体捌きや力の緩急を学びながら、同時に棒を持っての稽古をおこない、無理なリキミがあれば棒をすばやく操作することが出来ないので、体の操作と棒を一致させる技術の習得をする。これは、合気道における稽古においても言えることです。木刀を一度も振ったことが無いと言う人は、木刀を購入して振ってください。ただし、木刀の握り方、振り方等初心者は合気道指導者から教えてもらってから振ってください。最近では教えられない指導者もいるようですが。