合気道の動きと能には共通点 がありますので、「能」の立ち方、歩き方について書いてみます。まず、背筋は真っ直ぐにします。できない人は柱にかかとと背中と頭をつけて、膝を少し曲げて重心を下げて立ちます。そして、次は少し前傾になり〔かかとを除いて柱から少し離れる〕前傾になると足の指に重心が少し行くがそこで止めます。そして歩む〔体を運ぶ〕、丹田に気持ちを落として前に進む。大腰筋をつかって前に歩む〔体を運ぶ〕歩むときは頭の位置、丹田の位置、腰の向き、膝頭の位置はそのまま平行に移動する。足を後ろから押し出すイメージだそうですが、私は丹田を押し出すイメージだと説明していますがどうでしょうか、いずれにしろ、普段歩いている動きです。腰を左右に動かして前に歩く筋肉の使い方では上下、左右にぶれる動きをすることとなり、能や武道の歩みとは異なる。能では脚の形をそのまま固定した形ですり足で歩む。

 足の筋肉よりも大腰筋をつかうことにより仙骨が引き上げられて、肚や丹田に力が入る。大腰筋の弛緩と収縮を足の内側に伝える。これで美しい歩みが出来上がるとのこと。どの瞬間も歪みがない状態、どの方向から見ても歪みが無い状態で立つ。合気道との共通点が理解できたひとは相当のレベルにある人だと思います。

  大腰筋とは「脊椎と骨盤から出ている腸骨筋、太もものなかの大腿骨につながった、上半身と下半身を結ぶ筋肉のこと。最近の研究で猫背で太り気味の人に大腰筋が細い人が多く、代謝が落ちている傾向が見られたそう。さらに大腰筋は便秘や血行不良、むくみ、冷え性など、いろいろな症状に影響を与えるとの報告もあるので、これは鍛えるしかないでしょう! 大腰筋を鍛えるのにおすすめなのは、踏台昇降運動。150回を週に23回実行するだけで大腰筋が鍛えられ代謝もアップ! その場で腿上げ運動をするだけでも0K。能の歩きを身につけられた方は合気道だけで充分です。」  長い解説ですが、歩行はかかとから着地し小指→親指に移動し次に親指を畳に捩じりこむようにしながら前に進みまたかかとから着地する。こうすることで膝が内側に動き大腰筋が動きます。

  大腰筋トレーニングの基本