人は騙されやすい、人は全てを見ているようで見ていない。マジックはそれを利用して錯覚を生み奇跡を生む、つまり奇術(マジック)。人は一つの事(部分)に集中していると他の物、事が見えなくなる。合気術はこの錯覚を利用する。演武や講習において多くの人の目は演武者や師範の上半身の動き、受けの動きに集中している。だが、本物の達人は一般の人が見ている部分は動いていないことが多い。達人の技を見て盗む、真似ることは大変難しい。見えない部分に極意が潜んでいるのだから。合奇術と考えると謎が解けてくる。しかし、合気道は合奇術では無いので人をだます武術とは違います。高邁な精神性を重要視した武道です。
稽古今を照らす(いにしえをかんがみていまをてらす)意味 昔の達人を参考にして現在を見つめよ
