
幕末に日本にやってきた西洋人の記録によると、日本人は右手右足、左手左足を同方向に振って歩くか、手を振らないで歩いていたと言う記録がある。いつの頃からか今風の歩き方〔左手が前の時、右足は後ろ、右手が前の時、左足は後ろ〕に変わってしまいました。合気道の動きは古武道や古武術の流れであるから手足同行が当然ですが、この説明をすると笑い出す人さえいる。しかし、これは基本中の基本、合気道の完成を目指す人間は幕末以前の身体操作を探究すべき。昔、忍者はこの動作で遠足〔とうあし〕をしていました。この動きのメリットは現代の歩行に比較して疲れにくい〔体をひねることが無いため〕丹田を中心にスムースに前進させる。体が生かせる等色々利点があります。