本来の武道は形があって形が無い。生き死にだから形なんかやっている暇が無い。人が攻撃する方法は千差万別だから。大自然というのは、縦と横の動きで生成されていると考えると、合気道はプラスとマイナス。プラスとマイナスを合体することで力が生成することを感じる。強くなると言うことは、大自然の中において自然に生きていくということ。欲望を無くすということ、欲望が無いと言うことは、スキだらけのようでスキが無い。本当に強い人は欲の無い人。 欲が無い人ほど御し難い人はいないと私は感じる。人を動かす極意として、金の好きな奴は金を、地位の好きな奴は地位を、名誉が好きな奴は名誉を、○が好きな奴は○を与えてやれば言うことを聞くと言われている。どれもいらないと言う欲が無い奴は言うことを聞かせられない困ったやつだ。武道は倒そう、やっつけようと言う欲望を捨てることで生き残りを図る。