
武術には陰流(-)と陽流(+) があります。新陰流の上泉信綱が愛洲移香斎(陰流)に指導を受けている場面がテレビ朝日(BS)の「上泉伊勢守で放映」されました、その時、陰流の極意である内なる力について信綱に伝授しています。陰流では相手の力を抜く(-)陰の技と目に見えない体の動きを合理的に使って力を出す陰の力が存在します。残念なのは体術とは単なる筋肉による力技とスピードだと考えている人が多いことです。筋肉による力技とスピードに頼っている(これが世界のスタンダードですが)かぎり、真実の体術(陰流)を会得することは難しいと思います。この腕を追いかけろ、受けに柔軟な体を要求するのは見方を変えると「本当の合気ができない」と解釈されても仕方がありません。