合気についての解釈は多種あると思いますが、私の考えは大きく分けて①相手の攻撃と力をゼロにする。②自分の体から出てくるエネルギーを最大にして相手に影響を与える。ことです。①については100の力の攻撃がきたら100で吸収すればゼロです。合気道の稽古では足を斜め後ろに引く、体で吸収する。または転換等の稽古で身につけます。②については最初に触れた部分は直ぐに動かさないで最後に動かすことで自分の体から出てくるエネルギーを出すことができます。また、相手に悟られない動きになります。強力な体力がある人は腕力でねじ伏せることも可能ですが受けにとっては大変迷惑なことですし、悟られる動きなので抵抗されます。腕力を嫌う合気は話法で表現すると直接話法(単刀直入な言い方)ではなく婉曲話法(遠回しな言い方)です。
みちをあじわいまことをまもる 九は軌道の軌 宇宙の原理原則 高野佐三郎範士書