
天真兵法:白井亨が悟った剣の極意「練丹して真を養うと一なり」白隠禅師が伝播した練丹の法を行うことにより気力の充実を感じ、これを理論化しています。この技の基本は腹、真空、赫機(のび)の三つからなる練丹の法によって丹田に充満させた氣を、下腹部から鞠のようにふくまらせて巨大な球形を作り、敵をその中に包み込んで身の自由を奪い、剣の切っ先からほとばしるエネルギーで刺し貫くというもの。練丹の法とはへそした三寸にあるとされる丹田を鍛える訓練方法で、ゆっくりと腹式呼吸をしながら精神の統一をはかり、下半身に精神を集中する。そして、己の身体に気力が充実していく様を想念するイメージトレーニングです。このトレーニングにより真空が作り出せる。そしてこの真空で相手を包み込み身動きを封じこみ相手を制することができると説いています。