
合気道の動きを弦楽器で表現すると、なぜか弦を引いたり押したりして音をだす西洋的な楽器になってしまう。日本の琴や三味線のような、ペンペンと弾き途切れる音色にはならないと感じる。それは合気道が円の動きで構成されており円は永遠に続き終わりが無いからで、終わるときは降参している時であるが、相手は生きているからやはり終わりが無い。一方、剣道や空手、フエェンシングは叩かれたり、突かれたらそれで終わりのわけだから、円ではなく点であるから一つ一つ途切れてしまう。円は ある時は縦のまるであったり、横のまるであったり斜めのまるであったりする。まるは縦と横が円運動に変化して動き回る、それは宇宙の動きそのものの動きであり、生成化育して合気道や自然が生まれてくる。