八相からの崩し




①手首は柔らかく保ち相手の氣がのびようとするところを斬る心掛けが重要②体に力をこめる〔力むと〕と姿勢が崩れて、肩の左右のバランスが崩れたり、斜めに
なったりするので鏡で矯正し、左右対称の姿勢をチェックし、癖の矯正をする③合気道の素振りは右の諸手と左の諸手があります、勿論右半身の時は右足が前に出ます。左はその逆です、左右の素振りでバランスがとれます。一歩前に出る素振りはその逆で、出た時の足は左右の半身に戻ります。普通、伝統武術では左半身で戦うのが常識だそうですが、合気道では剣で戦わないのでこの伝統は薄れているようです。④足の運びは競技剣道のように一列としないで、撞木の足となります。〔合気道入門者はわかるはずです〕⑤剣を上段に振りかぶったときは剣が後ろに下がらないようにする。肩の力は抜いて、胸を大きく張るだけとする。⑥剣の握りは合谷(ごうこく)を合わせ前の手は柄一杯に持ち、後ろ手は一握り開ける。後ろ手は小指を中心に握り、人差し指は握らない。手の内は軽く、間違ってもべた掴み(全ての指で握る)や固く握らないこと。上段の構えから一刀両断に振り下ろしたときは両手の合谷を合わせること⑦剣はおもいきり振り下ろすと力を感じて満足感がでるが、リキム癖がつくので注意すること⑧剣は剣の重さで上から降りるので、引力に逆らわないように、太刀筋を導くように下ろしながら最後は丹田から気〔氣が伸びる〕が出るように素振りする。⑨剣を切り下ろし転身するときは、後ろ足のかかとを
地に付けて、競技剣道のように後足爪先立ちとならないように氣をつける。⑩転身は足からではなく、剣を元に戻しながら尻を中心に戻し、また一歩前に出ながら切り下ろす。これは剣道や居合の素振りではありません、体術の素振りです。