東山魁夷展に思う | 合気道弘道館里見道場
群馬の森近代美術館で以前東山魁夷展が今行われていました。現代の大多数の日本人に愛されている画家です。魁夷の静穏な世界は日本人の心の伝統と合致しているからに他ならない。雪月花は四季折々の変化の一瞬に心を遊ばせてきた古来からの日本人の伝統であり、魁夷の絵画手法は東西の美学の融合ではあるがその中で魁夷のDNAと日本人のDNAが響きあって感銘を与えていると思える。天の美は魁夷の目と心を通して、それを紙上に魅力的な色彩をもって表現されている。
天の美を表現することは芸事においては共通であり合気道もその範疇に入ると言える。貴方の合気道が天の道と繋がった時に、日本人のDNAと響きあい、貴方の師事者が急激に増えるはずです。日本人のDNAには縄文から伝わる天の美を感じる基底文化と弥生から始まり、縄文と弥生が融合し、また儒教や仏教の影響を受けながら悟りの世界に導く武道の伝統がある訳ですから。

