
テレビというものはそのものずばり信じるとやはり「まずい」私のような歴史好きが見ているとつい真実を追求してしまう。陰流の師「愛洲移香斎」に伝授された場面がドラマ前半の山場ですが、天文八年(1548)年に没しているので年代が合わない、その子、元香斎宗通(猿飛陰流祖)から指導を受けたのなら時代が合う。陰流が生まれたのは騎馬戦の時代から徒歩の戦いに移行したため、必然から生まれたようですが諸説あって良いと思います。「愛洲移香斎」は晩年九州宮崎で鵜戸明神の神職となったそうです。このドラマは歴史の真実を観るものではないのでこれ以上長野衆等の歴史の演出はやめておきます。上泉伊勢守の太刀どりの再現を道場でしましたが無理でした。「愛洲移香斎」が伊勢守に陰流の極意、見えない体の使い方について伝授している場面は合気道そのものでした。合気道は手力や腰のひねりで倒すべきでないことが理解できました。