形の変遷について | 天理合気道

天理合気道

大変身!大開運!大発展!

日本合気道協会が設立されて間もない頃、乱取中心の合気道でも形も大切に伝えなければならないということで、合気道の色々な特徴ある技術を抜粋して古流の形第一から第六まで制定されました

一般の合気道は乱取がなくて形(約束稽古)が全てであり、何千とおりもの技術が伝えられていることに対して、柔道は乱取がほとんどだけれども、古くから伝わる形も後世に残していこうとした講道館に倣ったのでしょう本

その後、研究を重ねられて形と乱取の両方の実力養成法となる「つくりの練習体系」を残されましたあし

当身技の「本体のつくり」から「勝機のつくり」、関節技の「手刀のつくり」、「握り返しのつくり」、「肘持ちのつくり」といった柔道原理と剣道原理に基づいた富木合気道の集大成とも言えますキラキラ

つくりの練習体系を完成させてからは、古流の形は第三と第四をしっかり稽古するように言われ、それぞれ「古流護身の形」と「古流投げの形」として伝えられています。

護身の形は座技4本、半座半立技4本、立技8本の対徒手が計16本、対短刀8本、対太刀5本、対槍(杖)5本、槍の穂先に組み付かれた場合の技(杖さばき)8本、組太刀8本、合計50本からなる合気道の全体を網羅して縮めたような、合気道とはこんなものだと手っ取り早く紹介できる形だと思いますパー

一方、投げの形は全て対徒手で、手首に組み付かれた場合の基本14本と応用11本の合計25本からなります。

左右で制定された側しかできない有段者が非常に多いですが、「投げの形」全部と「護身の形」の対徒手と対短刀の部分は反対側もきっちりできるように修練すべきだと思いますあせる

乱取ができるから、反対側ができなくてもいいのかも知れませんが、それでは所詮は約束事の形で終わってしまい、伝統芸能として残しておくにすぎず、武術を磨くための形ではなくなってしまうのではないかとも思います