大腸のポリープを内視鏡で取った。
奇しくも3月6日、アミの4か月目の月命日である。
アミの看護をしていた昨年10月、「これはまずい」と思っていた。
こんな精神状態では、胃潰瘍か、悪くすればガンの芽を育ててしまうのではないか。
アミの死後12月に健康診断を受け、悪役に変身直前のポリープが見つかった。
入院初日の夜、あやめは母のベッドの上でぴょんぴょんと飛び跳ねてはしゃいだ挙句に、
ふとんの上でおしっこをしたらしい。
母は大変だろうが、あやめが神経衰弱に陥る心配はなさそうだ。
すみれはもともと母のところにいて慣れているので、今回の入院は気楽なものだった。
ガラスの心のアミがいた時と比べ、私のメンタルのなんたる違い。
術後の出血が止まらずに、結局2泊3日点滴のみで食事抜き、トイレ以外歩行禁止。
手持無沙汰にベッドに座っていると、想いはつねにアミをさまよった。
腕の点滴を見ると伏し目がちなアミが思い出され、かわいそうなことをしたなぁ、と。
また病室は私の脳動脈瘤の入院-アミの発病の引き金になったかも知れない-と重なって、
「あのときは、まだずっと平和な日常が続くと思ってたなぁ」・・・と。
物悲しい思いでアミに呼びかけた。
「アミ子、もうどこでも来られるんだから、病院にも一緒にいてよ。
私一人だとアミ子のことばっかり考えて寂しいよ。」
すると一泊目につづき、2泊目も夢にアミが出てきた。
おとなしく私に抱かれていたが、なんだか妙に大きい。
頼りがいのある様子を演出してるんだろうか?
とりあえず、お気遣いありがとう。
3月8日無事退院し、これを書いている。
今年の入院とはいえ、発見は去年である。
2012年後半は、思い返せば人生の苦い実を一度にほおばってノルマを果たしたような年だった。
私は好きなものは最後にとって置くタイプなので、今年は甘い実がずいぶんたまっているはず。
いい年になりますように。