噛んで鳴らすおもちゃを「キューキュー」と呼んでいる。
生前アミが持っていたキューキューは全部音が出なくなってしまったので、すみれとあやめ用に買い直した。
アミの持ってたのと同じものの色違いをなんとなく買ってしまった。
最初は偶然「キュー」と鳴る程度だったが、次第にあやめの鳴らし方がどんどん早くなってきた。
「キュー」ではなくて、「キュキュキュキュ・・・」速攻連打音だ。
これだけ鳴らすにはあごの噛む速度も相当なものだろうと思う。
それだけの努力をして早く鳴らせることにチャレンジするんだから、きっと沢山鳴る感じを楽しんでるんだろうな。
もしかしたら鳴らせる自分を「すごいでしょ」と自慢してるかも知れないし、連打音に達成感を感じてるかも知れない。
何考えてるんだろう・・・犬って。
人間が思っている以上に犬は知的な遊びの感覚を持っているようだ。
アミも「キュキュキュ」の連打音は超高速だったので、この音を聞くと懐かしく嬉しいなぁ。
「もう一つ」という言葉も覚えた。
一つのキューキューで遊んでてもう一つを投げると、あやめは咥えている方を高速連打しながら取りに行く。
もう一つを咥えると最初の方はそこに置いてきてしまうわけで、「もう一つあるよ。」と言うと振り返って急いで取りに行き、また一個置いてきてしまう。
自分でわかっているようで、二つ同時になんとか咥えようとするが、戻ってきたときにはやはり一つしか咥えていない。
振り返ってあわてて取りに行き・・・延々と悔しそうに繰り返しているので思わず笑ってしまう。
知能の高さと、それと並行して単純な遊びに夢中になる子供のような純真さを一緒に見せてくれるところ、それが犬の魅力だ。
相棒であり、かわいい我が子のようでもあり、そして「生きることをもっと楽しもうよ!」と教えてくれる教師でもある。