七夕賞はローカルのG3、そしてハンデ戦。この条件を聞いただけでも荒れそうな雰囲気が漂う上に、05年にダイワレイダースが優勝するまで1番人気馬が26連敗を喫していたこともあった。

 

そんな昔から波乱のレースとなっている七夕賞をデータ攻略できるのか考察してみたい。

 

過去の好走馬一覧を眺めていて気づいたのは、55キロ以上の馬が好走しやすい、という点であった。

 

前走のクラス別成績を調べてみると、連対馬はオープン・重賞組からでやすい傾向が見られた。ハンデ別成績からも推測できたことではあるが、やはり上がり馬よりも実績馬、という傾向にあるようだ。

 

前走レースで相性の良さを見せるのはエプソムカップで例年わりと良い馬が集まる傾向にあるからだろう。

 

まず1番人気馬の連対率が良く、信頼性がそこそこ高くと見て良さそう。ほかに3番人気や6~10番人気の好走が増え、逆に4、5番人気や2桁人気馬は今ひとつの成績となっている。

 

今年は事前には人気が読みづらいメンバー構成だが、レース前には馬体重やパドックなどとともに、人気面も最終チェックポイントのひとつとして考えたい。

 

前述の通り重賞組(特にエプソムC組)が多いという以外、前走成績がまったくと言っていいほどアテにならないことがわかってきた。

 

大きく見ていくと「ローカルで、オープン勝ちまたは重賞3着以内」と「(競馬場を問わず)芝の重賞3着以内」の双方が必要で、いずれかの実績を欠く場合は「上位人気に推されるだけの理由がある馬」に注目したい。

 

ローカルのオープン、重賞実績が重要で、前走着順は参考にならない。

 

このような点を見ていくとヒートオンビートの堅実さを頼りにしたくなるレースではある。このメンツなら思い切って昨年の優勝馬トーラスジェミニを狙ってみても面白いのかもしれない。

 

AIデータ解析:シン・競馬新聞