過去10年で見た場合は、1200mの実績に注目できる函館スプリントS好走馬30頭中24頭は芝1200mの複勝率が50%以上だった。単純に当該距離で実績がない馬は厳しいようだ。

 

「夏は牝馬を狙え」という格言があるが、その格言を象徴するようなデータが出た。牝馬は全ての数字で牡馬とセン馬を上回っており、単・複回収率はともに良い数字を残す傾向が見られたこのレースに限っては牝馬というだけで買うのもアリだろう

 

ここで注目したいのは5歳馬の成績。勝率、連対率、複勝率、単回収率は年齢別で最も高い数字をマークしており、勝ち馬は5歳から5誕生しやすい。7歳以上になると数字は総じて大きくダウン。過去10年で好走馬は目立つものではなく、7歳以上は割引が必要だ。

 

出走頭数に占める好走馬の割合を考えると前走で1400mと1600mの距離を使った馬が優秀。1400mは単・複回収率がともに平均を上回っており、1600mでは複勝率の高さが注目に値する。

 

多くの馬に共通しているのは2走以内に一度は3着以内に好走していることだった。さらに古馬では高松宮記念に出走していることが重視される。着順よりも出走しているか否かが大切なようだ。

 

函館芝1200mの複勝率が100%だったかG1連対実績のある馬は無条件で買うようにしたい。

 

3歳馬で好走した馬に共通するのは1200mの複勝率が100%か芝1200mの重賞勝ち馬だったこと。斤量的にも魅力な3歳馬は、重視して買うようにしたい。

 

この点から予想オッズでも1番人気に支持されている3歳馬ナムラクレアは人気でも買いの一手。同じ3歳プルパレイは1200m経験がないが重賞馬である点から買い目には入れておきたい。

 

古馬は小粒な印象で難解そうなイメージも勢いのあるシゲルピンクルビー、変則的な参戦になるビアンフェあたりはデータ的に満たす部分もあり注意しておこう。