続き
ガガガ〜バリバリバリ〜♪
という音で、藁葺きの屋根に穴が空き、4人は
次々に下に落ちた。
ほこり被った4人は、それぞれ声をかけて、生きていることを確認した。
落ちたところは中二階というところで、その家に住んでいる H君も
この場所に来たのは初めてだった。(嘘だろっ!?)
古いタンスや、埃被った籠のようなもの、そして小さい小箱の中には
真ん中に、四角い穴の空いた錆びたようなお金??
どっかで見た事ある!?
それは、今日の歴史の授業で習った和銅開陳だった!!
すげえ!!これが和銅開陳だあ!!!と喜んでいた、
その時また床が抜けた!!
ガガガ〜ズドン!ズドン!ズドン!ズドン!
4人は、真っ逆さまに中2階から、今度は1階のコタツの板の上に
叩きつけられるよう次々に落ちた。
1階では、 H君のお父さんが、
険しい表情で、コタツに足を入れ真剣に水戸黄門を観ていた。 汗
そのコタツの台の上に、まるで漫画のように落ちたのだった。
お父さんは、さらに険しい表情になった。
お父さんは、上を見上げた。
(やばい!怒られる!!)
ぽっかり空いた穴から見える青空を見て
『おっ 少し明るくなったな!!』
と、言ってニヤリと笑みを浮かべた。
俺たちも、穴から見える空を見上げ
『はい!!』と頷き、笑うしかなかった。
この話が嘘だと思う人は、田舎の 後輩K君に聞いてみてくれ
同じ事を話すから・・・・。笑
とても 良い時代だった。