南あわじ市在住
フルート・オカリナ奏者の森田愛華です
2024年淡路島に移住しました
2025.3.27
この度、淡路瓦のオカリナ100本と小学生用オカリナ教本を50冊、南あわじ市アフタースクールへ寄贈しました。
先日は寄贈式という形で、市長、教育長、教育次長にお時間をいただき直接お渡しする事が出来ましたこと、この場をお借りして心よりお礼申し上げます。
寄贈式にてお世話になりました職員の皆様、当日から準備まで本当にありがとうございました。
◆◇◆
去年9月末、南あわじ市が毎年開催している子ども映画祭のオープニングに、アフタースクールの子どもちとの演奏の機会をいただきました。
アフタースクールは小学生1年生が多く、2年、3年、1番上は4年生。
ほとんどが手の小さな1年生。オカリナを持つのもやっとです。
初めてオカリナを触る子供たちと
1ヶ月にも満たない超短期スケジュールでステージを目指す。
ステージとして成立させられるのか?
何より、子どもたちに特別な機会として素晴らしい経験をプレゼントできるのか?
正直不安でした。
気持ちだけでは成立しないし、どこまで作れるかは私の持っていき方次第だったためプレッシャーを感じていました。
始まってみれば、そんな私の不安を他所に子どもたちは真っ直ぐにオカリナに親しんでくれました。
子どもたちに舞台で特別な体験をプレゼントをするつもりが、当日子どもたちは立派に演奏し、私の方が大きなプレゼントをいただいてしまいました。
子どもの真っ直ぐなパワーを感じました。
中には教室預けのオカリナを自由時間に自主練して、本番に望む子もいました。
その姿を見て、オカリナの寄贈を決めました。
残念ながら私には楽器製作の資質はないため、自分に出来ることを探した結果、教本を制作し、オカリナと一緒に寄贈するに至りました。
淡路島ではオカリナ島プロジェクトのはじまりの段階から、作り手不足の問題を抱えていました。
製作者が足りないまま、オカリナを楽しむ人だけが増えていきました。もちろん悪い事ではなく、いいことです。
私は今、種まきをしています。
この種は私にとってはすごく大切で大好きな種です。同時に、限られた貴重な種でもあります。
機械ではなく人が生み出す種。
淡路島で生まれ、瓦産業と共存する奇跡のような種。
とても大切なその種を、ある意味で私は任され、預けてもらっていると思います。
すべての種が花咲くことは難しいかもしれません。
自然と淘汰されていくこともあります。
蒔いた場所で芽を出すこともあれば、風に運ばれて思いもよらない場所で咲く花もあります。
その種を、一つ一つを大切に蒔き、水をやり、芽が出たら喜び、花になるのを見守りたいです。
私は島の外から来た人間です。
知らないことも多々ありますが、反対に島の人には見えていない事が私には見えています。
この種が美しい花であることを、知らない人もまだ多いです。
この種が貴重で、機械ではなく人が生み出す種だということが何を意味するか想像できない人もいるかもしれません。
色んな花もあります。
どの花もそれぞれに美しさや役割があるでしょう。それぞれに咲けばいいのです。
でも、この種は淡路島にとっては特別なはずです。
私が知っているこの種が咲かす花の本当の美しさ。
もしかしたら私にしか伝えられない事もあるのかもしれません。
私は淡路島に種をまきに来ました。
それは同時に、その種の花として美しく咲く事でもあり、その花の美しさを分かち合うことだと思うのです。
私に出来ることは限られます。
皆さまのお力を借りながら、やっと続けられています。
今回の教本の寄贈は、今の私だからできる事でした。これまで、思いがけず編曲や出版で学ぶチャンスをいただきました。失敗の経験も含め、今の自分になら形にできると思いました。
この教本にかかった諸経費は全て先日発売の童謡唱歌集の収益から捻出しました。
楽譜集をお手に取ってくださった皆さま、いつも応援くださる皆さまのお力なくしては出来なかったことです。
本当にありがとうございました!
これから未来への種まき、皆さまと分かち合う機会の創出、私自身美しく咲けるよう精進しますので今後ともよろしくお願いします🌸
2025年 出演情報
すべてのご予約はこちらから
【東京】
すべてのコンサートのご予約はこちら
お待ちしてます♪
残3枠です
入場は無料です!ご予約も不要♪
ふらりと起こし下さい。
ミニコンサートは最後で夕方近いと思われます。