金曜日の夜。


明日は休みで、あの人も飲み会でいない、幸せな夜。


子どもを寝かしつけるが、私も一緒に寝落ちしていた。


突然、足を引っ張られ、何事かと起きると、あの人が無表情で、私の足を引っ張り、ズボンを脱がそうとしている。


ただ、私は恐怖しかなく、抵抗するが、横で寝ている子どもを起こしたくないので、従う他ない。


こんな雑な夜のお誘いは、たまにある。


が、こんなに雑にズボンを脱がされ、パンツを剥がされたのは初めて。


まだ寝ぼけ眼の私を差し置いて、自分の欲望を満たそうと用意を始める。


なんの前置きもなく、突然突っ込まれ、痛さに声が漏れる。


もう逃れられないと思い、場所を変えるが、何も変わらず、ただただ無言で無表情で、自分の欲を満たそうとする。


私は風俗嬢なのか、妻なのか、愛されているのか、ただの道具にされているのか、全く分からない。


痛みと悲しみと、恐怖が襲ってくる。


しばらく出し入れをしていたが、私はずっと顔を塞ぎ、他の前戯など全くなく、ただ欲を満たす状態が続く。


そうしていると、だんだんあの人が弱ってきて、力尽きた。


あの人が自分で復活させるが、もう私には入れることができず、私は半泣きになりながら、「もういい?」と聞くと、私に自分のものに触れとジェスチャーで訴える。


(絶対いやだ!)


嫌だと素振りで表現すると、


「もっと嫌になりや」と乾いた私に差し込んでくる。


「なんで!?嫌や」と泣く素振りを見せると、しばらくして「分かった」と離してくれた。


けど、それまでずっと私は痛みと悲しみと恐怖でいっぱいだったのに、そんなことお構いなく、自分の欲求だけを満たそうとする行為に全く愛情は感じられないし、私はもうやる気すら起きない。


大事にされている気もしない。


パイプカットしてから、そのままですることが多くなり、病気をもらってないかも心配だ。


あの人が外で何をしているかなんて、私には知る術もないのだから。