使われなくなった日本語
慕う(したう)
(1)恋しく思う。心がひかれなつかしく思う。思慕する。恋慕する。
(2)離れがたく思ってあとを追う。
(3)学問・人徳などを尊敬して、それにならおうとする。
(4)逃げる相手を追う。
ここで論じたいのは、「LOVE」の意味です。
恋しく想う時に、「お慕いしております」なんて使わない。
「好き」「愛してる」に席巻されて、使われなくなってしまった。
なかなかいい響きなんだけど、使わない。
チエホフの「かもめ」に
「私(わたくし)もう、六年もあの方をお慕いしておりますの」
って台詞があって、学生時代にドキッとしたことを思い出しました。