小学校4年生のとき、私は担任の女性教師に、親からの虐待のことを打ち明けた。

助けてくれるかもしれないと。


私の話を真剣に聞いてくれた。そして一言、「それは、愛のムチといいます。」

「あなたのためにしていることです。」と。


虐待という言葉がないころ、しつけの一環の愛のムチという言葉でかたずけられてしまった。


それから、私はだれにも言わなくなったのだ。だれもわかってくれない。だれも信じてくれない。

とてつもない孤独感を感じた。