ジャイプールの夕日 | ○●ガネーシャの栖〜ヨガとバンスリと〜●○

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お絵描きはちょっと休憩中。
ヨガにぞっこんな毎日。
バンスリを吹いたりして時間を過ごしています。


哲学分野は別ブロクに引っ越しします。
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昼にはフライトでジャイプールに着くからランチを食べよう。

そんな素敵なお誘いを受けて、ジャイプール行きのバスを変更した。

砂漠の地ラジャルターンにあるジャイプールへは2度目。

観光ツアーで行った時とは違う、都会の表情を見た。 

さて、予定の時間になっても連絡が来ず、ジャイプールのどこにいたら良いのか分からない。
しばらくカフェで時間を潰すと、トラブルで来れなくなったとの連絡。

ま、そんな事もあるよ。


と、1人で観光地を調べた。

日が高いうち外を歩き回るのは得策ではないので、2時間くらい小説を読んでから出掛けた。

すると、もう陽が傾いてるではないか!

まだ5時前なのに。

近くのお寺を見て回わる予定を変更し、タクシーを捕まえて街の外れの山へ。

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奥の丘の上にお寺が見える。あれかな?


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ここらしい。

タクシーから降りると、さっそく何人もの客引きガイドに話しかけられる。

だが、思いの外、悪い感じがしない。
「やぁ、猿に餌をあげたくないかい?写真撮ってあげるよ」
「いくら?」
「50でいい」
「それは高過ぎる!」
「じゃあ、こっちの小さいのを20でどうだい?」
のった! ピーナッツの詰まった小袋を買う。

面倒な値段交渉に身構えたのだが、怒りが込み上げるほどのボッタクリをする気はないようだ。


「ほら、僕が写真を撮ってあげるから。一回僕に餌を渡して。そうしないと猿が襲ってくるから。」
素直に餌と携帯電話をガイドの男に渡した。

少しづつ男からピーナッツをもらい、それを猿にあげた。

ガイドは親切に色んな角度から写真を撮った。
身なりも清潔にし、インド的感覚ではハンサムに入る部類だろう。

「猿は僕の事はよく知っているけれど、中には危ないのもいるからね。昨日もイギリス人が指を噛まれて病院に行ったんだ。狂犬病の注射は高く付いたよ。」

それも、事実かと思って良い話しだと思った。

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なぜだろう。

以前、1人で旅をしていた時にはどこでも怖い目に合った。

付きまとうインド人男性から逃げることで精一杯だった。

今、こんなに楽に入られるのは、多少覚えたヒンディー語と、清潔な身なりのお陰だろうか?

バックパッカーの格好は危険なのだろう。
当時はあれだけ貧乏に見せる事に固執していたのに、逆効果だったようだ。

しばらく写真を撮ってもらい、
坂の上にガイドすると申し出された。

これ以上は有料なのだな。

と悟り、そこでガイドと別れた。

全くしつこくなく、呆気なく離れてくれた。
こんな事、インドで始めて。



坂道は物乞いの住処だった。

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ガイドの代わりに、子供たちに写真を撮ってもらった。

子供たちの欲しがるお金はほんのわずかな小銭だったけれど、一度ノーと言うと、チョコレートを欲しがり、それも断ると呆気なく一緒に遊んでくれた。

こんな感じの良い物乞いに会ったのは始めて。


もう夕日が始まっている。

早く頂上からの夕日を見に行かなくちゃ。

子供たちとも、呆気なく別れる事ができた。

この山の人達は感じが良いな。

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