読書。 | ○●ガネーシャの栖〜ヨガとバンスリと〜●○

○●ガネーシャの栖〜ヨガとバンスリと〜●○

お絵描きはちょっと休憩中。
ヨガにぞっこんな毎日。
バンスリを吹いたりして時間を過ごしています。


哲学分野は別ブロクに引っ越しします。
http://blog.livedoor.jp/yukamangalam/

定期的にシュルレアリズム的なものにハマる時があります。

音楽だと現代の実験音楽を作り上げたジョン・ケージ。
一般認知だと最も有名な「オルガン2/ASLSP」は、世界一長いとギネスに載った曲で,今もドイツの協会で演奏され続けてますよね。あの作者です。
彼の代表作プリペイドピアノのためのソナタは、始めて聞くと何じゃこりゃ!!! な不快雑音でしか無かったのですが、絵画制作中に聴くとなかなか良い(インドの騒音の中の瞑想的な。)。そのうち雑音だと馬鹿にしてた曲にちゃんとメロディが有るのが見えてきて。昨年、始めて108回太陽礼拝行った時にBGMで流していたら感動的な時間と空間を味わえました。(ヨガに出会ったばかりでランナーズハイ的な状態だったけど)。

もともとジョン・ケージよりリゲティの方が好きで、「自動演奏楽器の為の小曲集:なんかも良く聴きます。人間では絶対に演奏出来ない難解な曲ですが、メロディは案外シンプルだったり。


美術だとマルグリットやダリは人並み程度に好きだし(でもシャガール嫌い。)。




文学では当然、ロートレアモン伯爵著の「マルドロールの歌」。
photo:01


シュルレアリズムの元になった作品です。
大学一年生の美術史の時間で習った有名な一文、
「手術台の上でのミシンと蝙蝠傘の偶然の出会いのように美しい。」
とゆう文にぞっこんになったものも、作者を覚えていなくて、本に辿り着くまでに数年かかった思い入れの深い作品です。
シュルレアリズムに大きな影響を与えた有名な一文よりも、その前後に何倍も甘美な文章が沢山埋もれています。芸術に興味がある人なら誰でも聞いたことがあるのに、実際に「マルドロールの歌」を読む人があまりに少なくて。。。勿体無い。ま、そうゆう埋もれた素晴らしい文章を探すのが難解文学の楽しみの一つだったりするのですが。


難関な文学と言えば、アルゼンチンのボルヘスが私にとって一番難解なのですが。。。
代表的な短編中「伝奇集」を何度も挑戦しては、全く理解できず(~_~;) ネットで解説やレビューなどを読むと、分かってるような人がけっこういて不思議。解説に書かれている様な作品の意図が、私には全く汲み取れない。
友人が参加した菊池成孔(ジャズ評論and演奏家)の読書会で取り上げられたそうなのですが、私は行けなかったので楽しみに感想を聞いてみたところ… 。彼女は全く何者理解出来ていず、菊池さんの解釈もちゃんと分からず。ま、菊池さんのジャズ論が私には合わないから、きっとボルヘスの解説も合わないだろうし。まぁいっか…。
唯一伝奇集を読んだ友人に「全く理解できないよー!!」と泣きついてみても、あれを理解しようとしては駄目だと言われ。 それでもたまに、一単語ごとに追うように必死で読んでみたりしています。


昨日からそんなことを考えでいたら、突然読みたくなったビートニク世代の代表格、ウィリアム・バロウズ。
映画化された「裸のランチ」が有名ですが。彼の技法カッティングって、シュルレアリズムの自動書記とどう違うのか若干あやしい。
技法がどうのこうのの蘊蓄はともかく、あのファンキーな文章(と呼べる?)の世界が恋しくなって、Amazonで纏め買いしてしまいました!!!!
こんな時間かかる本ばかりどうするんだろう…。

難解文学は色々あるけれど、こうゆうストーリーに頼らない作品こそ、案外作者の内面や世界観が色濃すぎるくらい滲み出ていたりします。

真剣に向き合いすぎると… 鬱々しくなるけれど。

たまに他人の作り出した文章の世界に浸るのも楽しみの一つです。

ああ、英語とフランス語が超ネイティブなら原文で読みたい。






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