2023年7月7日
グランドサークル初日のこの日は、ラスベガスからウィリアムズという田舎町を目指して出発
旧ルート66を通って、途中あちこち寄りながら約5時間半のドライブです
今回の記事はフーバーダムを通ってオートマンまで
両親の為に作った『旅のしおり』はこんな感じ(ちょっと恥ずかしいので小さく)。
まぁ基本予定通りには行かないものですよね
まずはラスベガスからフーバーダムまで約40分のドライブ。
なーんにも無いんだけど、その何もない景色に「広い広い」と感動して車内から写真を撮りまくる両親に「ふふっ、まだまだこれからなのに」と内心ほくそ笑む
ダム手前でミード湖の展望スポットがあったのでちょっと寄ってみた。
ミード湖はフーバーダムの建設によって作られたアメリカ最大の人造湖らしい。
少しして、フーバーダムのセキュリティーチェックポイントに到着。
そういえば以前来た時はここでトランク開けられたっけ、って思ったけど、窓越しに「ファイヤーアーム(銃器など)は持ってますか?」って聞かれて「No」で終わりだった
ここからダムまでは10分ほどの綺麗な道のり。
(後で気付いたけど、車内から窓越しに撮った動画や写真の色が悪いのはUVカットガラスのせい?)
まずは車でぐるっと渡って、無料駐車場へ。
無料駐車場は普段は混んでてなかなか停められないらしいけど、朝早かったからか直ぐに停めれた
コロラド川を挟んで向こうがネバダ州でこちらがアリゾナ州。
朝の出発が既に30分おしてたのでこれで終わっても良かったんだけど、せっかくだしビジターセンターも行きたいというので、有料駐車場に車を停めてビジターセンターへ。
パワープラントツアーとかもあるけど、時間もないので展望台アクセスの券だけ買って入りました。
このダムが完成したのが1936年だというから凄い。
高さは221.3メートル。黒部ダムが186メートル。貯水量は日本のダム全てを足した量の約二倍らしい。
フーバーダムの歴史や建築の様子を展示した部屋もあったけどここはサクッと。
そういえば朝食を食べてなくて小腹が空いてたので、車を停めた駐車場の1階部分にあるカフェで休憩することに。
ホットドッグなら軽食ですむだろうと思ってチリドッグをオーダーしたら、とてつもないデカさのが出てきたぁ
ビジターセンターに寄って、ホットドッグにも時間かかって(完食ならず笑)、この時点で既に2時間押し
まぁ気にしても仕方ないので次の目的地オートマンを目指して約2時間のドライブ。
あまりに何もない真っすぐな道が続くので、ここで父親と運転交代
今回の旅行は基本私が運転する予定だけど、流石にずっとはキツいかもしれないし、私が体調崩したりした場合の保険として父には国際免許を作って持ってきてもらってました。
でも実は何よりも「アメリカの広大な道を運転してきた」という思い出を作ってもらいたくて、真っすぐな道の時にちょっと交代しようと思ってたのです
日本とは左右逆なので最初はちょっと慎重だったけどすぐ慣れて、快適に飛ばしながら、あちこちで車を寄せては記念撮影
「凄い景色だ」「まるで西部劇の舞台だ」「最高の親孝行だ」って。ふふふ、この先こんなもんじゃないでっせ
真っすぐな道なので安心してたら、オートマンに近づくにつれてどんどんとクネクネした山道に。父は山道運転が得意なのでそのままお任せすることに。
オートマンへの道。
オートマンに到着したら道の真ん中に人だかりが出来ていて、なんとちょうど西部劇の寸劇が始まるところだった
西部劇のショーがあるとは見聞きしていたけど、何時やってるのか調べても分からなかったから諦めてたのに、このタイミング
西部劇ファンの父親がまるで子供のような眼差しで熱心に見入ってます
けっこうコミカルで、「お前俺の嫁と馬を盗んだだろ、早よ馬返せ」ってな感じで笑い取ってきます
はい。無事〇亡
ショーの後はカウボーイ達と記念撮影
お見せできないのが残念なほど、とびっきりの笑顔
オートマンはアリゾナ州北西部のモハーヴェ郡という所にある人口43人(!)の小さな村で、まるで西部劇の映画セットのような街並みが残る観光地。
ゴールドラッシュの時代には1915年から約10年間アメリカ西部最大の金鉱地として栄えたらしい。
一時ゴーストタウン化してたけど、今ではこうやってルート66上の観光地として古い町並みを残してショップが並んでます。
凄く小さいのでメインストリートもあっという間に歩けるんだけど、ほんと何処を観ても西部劇の舞台のようで絵になる
ロバがあちこちに
ちょっと見にくいけど、この写真の左側のレストラン(閉店)の名前にもなってるオリーブ・オートマンは“ネイティブアメリカンに拉致された悲劇の白人少女”として有名で、この村の名前の由来にもなった女性らしい。
イリノイ州出身のオートマン家は1851年に西部に向かって移住中、ネイティブアメリカンのヤバパイ族に襲われて惨殺され、オリーブと妹の2人だけ拉致されて奴隷にされてたそう。その後モハーベ族に引き渡されてからは家族のように扱われ(食糧難で妹はここで餓死)、部族の一員の証であるタトゥーを顔に入れて5年を過ごしていたところ、ネイティブアメリカンの部落に白人が居ると噂を聞きつけた役人の交渉によって白人社会に戻された、という歴史。
確かに悲劇だけど、なんだか一方的な話だし悲劇の白人少女って響きも正直好きじゃないなぁ
彼女が誘拐された場所やお墓なんかも、行こうと思えば巡る事ができます。
ところで、先ほど西部劇のショーが行われた場所の前にあるこのオートマン・ホテルも有名な観光名所らしいので、中に入ってみます。
元々は1902年にホテルとしてオープンしたこの建物は現在ではレストラン・バーになってて、2階部分にちょっとしたショップとミュージアムが。
『風と共に去りぬ』の俳優クラーク・ゲーブルが1939年に新婚旅行で泊った事で有名になって、その時泊ったスイートルームがこうやって保存されている
叔母がクラーク・ゲーブルのファンらしく、母が熱心に写真撮ってましたよ
婚姻届けまで展示されててびっくり笑
ちなみにこの時の結婚相手は3番目の妻になった女優のキャロル・ロンバードで、彼女はこの僅か3年後に飛行機事故で亡くなってしまったそうで。
クラーク・ゲーブルはその後2度結婚するんだけど、死後は最愛の妻である3番目のキャロル・ロンバードの横で眠りたいという遺言で、現在2人は隣同士で埋葬されているらしい。
なんだか美談のように書かれてたけど、5番目(最後)の妻からしたらとんでもないよね、って話よ。彼の死後に彼との子供が産まれてるらしいし
『風と共に去りぬ』と言えば作者のマーガレット・ミッチェルが原本を書きあげた時に住んでいた家を訪れた事があるんだけど、実は未だに映画を観たことがない私
なんかもう観る事なさそうな気さえする笑
さて。オートマンを堪能したところで、運転交代して次の目的地に向かいます
ロバが邪魔すぎた
少し行ったところでGoogle Mapが存在しない道をさしたと思うと急にUターンを促す不可解な現状が、、、仕方ないので引き返して更に時間ロス。
この時点で3時間おしてまーす
次に寄る予定だったクールスプリングスを横目に素通りして、キングスマンへ