2021年4月17日
ニューメキシコ旅行最終日は、ドラマ『ブレイキング・バッド』のロケ地巡りです
注:長いしネタバレ入ります。
2008年から2013年にかけて放送された、アメリカドラマの傑作。
ほんと面白いです。
真面目で平凡な化学教師のウォルター・ホワイト(ウォルト)が肺癌で余命宣告を受け、家族の為に少しでも多くの財産を残そうと麻薬(メス)製造に手を出し、どんどん悪の道に染まってのし上がっていく物語。
これだけ聞いて実は長い間食わず嫌いだったけど、何かの拍子に1話観たらもう止まらなくて。
まず何よりヴィンス・ギリガン(脚本・監督・プロデューサー)が天才なんだけど、メインキャストはもちろん脇役がいちいちキャラが立ってて、皆演技が上手い。
ほんと面白いです。(大事なので2回)
今回利用したのは、こちらのBreaking Bad RV Toursという約3時間のツアー。
この旅行中、パンデミックの中ずっとレンタカーで人を避けてきたのに、最終日にきてツアーバス
かなり迷ったので前もって電話して感染対策について聞いてみたら徹底してくれてそうだったので思い切って参加することに。
レンタカーで1日かけてもっと詳しく巡りたい人は、このサイトがおすすめ。
集合場所に着くと、RVがお出迎え。
なにこれ、テンションあがる
開始15分前に着いたら1番乗りだった。
検温・健康チェックシート記入・除菌の後、RVに乗せてくれた。今日の予約は私入れて6名らしく、一番後ろの左の席がベストシートだよって教えてくれた。
細部まで芸が細かい
確かにこんなん着てたわ
2組乗ったところで、最後の1人がキャンセルしたらしいので出発。
私一人で最後列独り占め~
1列おきに座って、マスク必須、窓は開けっぱなしなのがありがたい。
まず最初に向かった先にあったのが、見た瞬間に分かったジェシーの家
おぉ~、ドラマ通り!(そりゃそうか)
いつも可愛い家だなぁって思ってた。ご近所さんも良い家ばかり!
これはテッド・ベネキーの家。
「テッドって誰だっけ?」って皆同じような顔してたけど、ガイドさんの「スカイラ―の上司で不倫相手の」で「あぁ!」って思い出した
これはベター・コール・ソウルに出てくるチャックの家。
このDog Houseも何度か出てきた。
大金持ったジェシーがホームレスに札束あげたのもこの店の前だった。
ジェシーが拳銃を買ったシーン。
店の前のベンチはドラマ用で、普段は置いてないみたい。
このコインランドリーの前でジェシーが麻薬売ってたねぇ。
このRVツアー、目立つので観光客にはニコニコと手を振られ写真撮られまくり
ロックダウンでしばらく中止されていたのが再開されたばかりらしく、顔の広いガイドさんがしょっちゅう「まぁ!再開したのね!」「久しぶりね!」って声かけられてる。
こちらはメキシコの麻薬カルテルのトゥコ・サラマンカのアジト。
ウォルトが単身で乗り込んで爆破したシーン。
ここ!この広場は麻薬売買のシーンで何度も登場した。
ウェンディもここに差し入れしてメスを手に入れてた
ガスのディーラー2人がジェシーに拳銃を突きつけた時、ウォルトが車で突っ込んで敷いた後躊躇なく射殺したのもここ。あれはウォルトが完全に吹っ切れてあっち側に行った瞬間だった気がするなぁ。シーズン1で銃を触る事すら怖がってたウォルトとの対比が半端ない。ほんと凄いドラマ!
一番記憶に残ってるのは、自転車に乗った子供がジェシーの仲間のコンボを撃ったシーン。アーミン
この広場の横にある建物はターミネーターやアベンジャーズなどなど多くの映画に使われてるらしい。
ニューメキシコ州で映画を撮影するとかなりの税金削減になる制度があって、撮影スタジオも充実してるらしい。
次はRVを停めてあった廃車置き場。
実際には車の修理工場の裏にあるスト―レージヤード。
ジェシーがこの簡易トイレの上乗って落ちたよね
ぐるっと周って。ハンクにRVがバレてひと悶着あったのここだった。
このジャンクヤードはウォルトとジェシーが初めてトゥコ達と取引した場所。
Tight Tight Tight!
さくさく進んで、お次はロス・ポジョス・エルマノス
ガスが麻薬売買をしながら経営してたフライドチキンのお店。
本当はTwistersという名前のメキシカンやバーガーの店。
店内はちゃんとブレイキングバッド人気にあやかってました
Los Pollos Hermanosの看板も残ってます
ここで軽食(ツアー込み)のブリト―。美味しくはなかった
ウォルトとジェシーが座ったのは上の青い矢印の席。
これはサラマンカ・ファミリーがよくたむろしてたメキシカンレストラン。
ベター・コール・ソウルでトゥコが逮捕されたのこの店の前だった。
RVの前方にテレビが備え付けられてて、その場所場所のシーンを流しながら説明してくれるから分かりやすい。
ガイドさんの説明も上手く、忘れてたシーンも「おぉ」ってなる。
お次は売春婦ウェンディちゃんご用達のモーテル。
ウェンディ、良いキャラだったよね。
一度ハンクがウォルト・ジュニアがマリ〇ナやってると思い込んで、ここに連れて来て説教したの面白かった。
続いてはジェシーとジェーンのアパート
家を追い出されたジェシーが住む場所を探して、新聞広告見ながら赤いトヨタ・ターセルでやって来てドアをノックしたところから2人の物語が始まった
ここ、Danny's Auto Serviceは、ウォルトが人生に悲観してイライラしてたときに、ずっと大声で電話してる嫌味なビジネスマンの車を爆破した場所。
さすが科学の先生
この爆破シーン、本当の煙を使ったから今でもススが残ってるという話。
これはスキニー・ピートの家。
裏側にはちゃんとバスケットゴールが
エルカミーノがバスケットゴールに突っ込んだシーン。
(注:ベター・コール・ソウルは同じ監督のスピンオフドラマで、エルカミーノはブレイキングバッドのその後を描いた映画。上の写真の車が映画の題名にもなったエルカミーノ)
次はウォルトがバイトしてた洗車場。
後にマネーロンダリングの為にスカイラーと一緒に買うことになる場所。
面白いのが、元のオーナー役の役者さん(眉毛の)、どこかの国立原子力工学研究所で主幹してるホンモノの凄い科学者なんだって。
こっちがウォルターに近いのか、、いや、どっちかというとゲイルか
ブレイキングバッドのパイロット版に家族でエキストラに応募してきた彼の外見を監督がえらく気に入って、この役を貰ったそう。彼の子供達もエキストラで出てるんだって。
これは何だっただろう。
多分、奥がソウルの事務所だった気がする。
そしていよいよ、ウォルター・ホワイトの家
この女性が家のオーナーで、ガイドさんと顔見知りらしく長話が止まらん。
この家、監督が一目で気に入ってアポなしでノックして交渉したんだって。
ドラマが有名になってから訪問者が多い時では1日200人ほど来てて、勝手に敷地内に入ったり屋根にピザ投げたりする人もいて、今ではフェンスと警告が
ドラマ終わってから家を高額で買い取るって話があったけど断ったらしい。
私なら、こんなプライバシーのない家、速攻で売って新しい家買うけどなー。
ウォルトのピザのシーン。
NGを想定して10枚以上のピザを用意してたんだけど、なんとファーストテイクで成功しちゃったらしい。
(ここで切られてないピザを使う監督のこだわりよ)
続いては、例の洗濯工場。閉館日で中見えなかったけど、ほんとに洗濯工場だった。
この奥に地下のスーパー・ラボへの出入り口があった。
最後は、Best Quality Vacuum。ドラマ内では白い外装だった。
表向きは掃除機屋で、裏では新しい身分を高額で売ってる店。
ブレイキングバッドにもベター・コール・ソウルにも出てたけど、エルカミーノに一番出たかな。実際は家具屋さんみたい。
The Breaking Bad Storeの前でRVを降りてツアー終了。
大満足
店内にこのポスター張ってあった
グッズがかなり充実してて、色々展示も楽しかった
最後の最後に、歩いてすぐのところにあるThe Candy Ladyというお店へ。
ドラマ内で出てくるブルーメス、実はキャンディなんだそう
最初にあのキラキラなブルーのメス(キャンディ)を作ったのがこの店のオーナーで、後は作り方を教わったスタッフが作ってたらしい。
お土産用のキャンディーを注文すると、その場で(まさにメスのように)砕いて小袋に入れてくれる。
1袋$1だったので、バラマキ用に10袋注文したんだけど、なんせ時間かかった
このお土産、ブレイキングバッドファンに超絶喜ばれました
(写真は借りました)
砕いてくれた店員の若い男性、Candy Ladyの息子だったんだけど、ブレイキングバッドの全盛期に刑務所入ってて観てないんだって
帰ってしばらくしてからちょっとだけ観直そうと思って観始めたら止まらなくなって、また最後まで一気に観てしまった。
このツアーで訪れた場所が盛りだくさんで楽しめたのはもちろんだけど、1回目で見落としてた伏線とか発見とかが多くて。いつかもう一度観ても更に楽しめそう。
ほんと面白いです。(3回目)
追記
つい先日のスーパーボールでポップコーナーズっていうチップスのCMにブレイキングバッドのキャストが出てたらしく、探したら動画ありました。ドラマが終わってから10年のリユニオン、ファンにはたまらんCM
残りの午後はアルバカーキーのOld Townを散策します。