2019年10月27日

 

母后の間とハマムの後はいよいよスルタンの大広間へ。

さすがというか、贅の限りをつくした感じがするけど、訪問者に対して権力を見せつけるためにわざわざ必要以上に豪華にしていたらしい。

 

 

「オスマン帝国外伝」でも見られるこういう収納スペース(ドラマでは壺とかロウソクが置いてある)。 ほんとに可愛くって、是非是非我が家にもほしい照れ

 

 

部屋の様子。

 

 

大広間の次はスルタン(ムラト3世)の寝室。この部屋も建築家シナンが手掛けたらしい。

すっごい素敵な部屋!

 

 

こちらは側室たちの部屋。

 

小さな中庭からちらっと見えるボスポラス海峡越しの新市街は、何百年もの時を色んな人達が様々な思いで眺めてきた景色なんだろうなぁ照れ

 

 

側室の世話係の女奴隷たちは1階の雑居部屋で寝泊まりしていて、スルタンのお気に入りになると2階の部屋を与えられた。スルタンの子供を産んだ側室は個室をもらうことができた。

 

ロクセラーナの愛称で知られるヒュッレムも、最終的にはスルタン・スレイマンの正式な妻にまで上り詰めてハレムの常識を覆した強い女性として語り継がれているけど、最初は女奴隷の1人に過ぎなかった。

 

 

そしてここはスルタン用の特別な台所。

ハレムにはピーク時には千人ほどの料理人が住んでいたらしく、大きなものから小さなものまでかなりの数の厨房がある。

 

 

いよいよゴールデンロードキラキラ

 

 

ドラマそっくりでテンション上がるアップ口笛

 

 

もっと色々見たけど、あげているときりがないのでハレムを出ます。

 

次は第三の庭入口すぐの「謁見の間」へ。

スルタンが重要な外国からの要人に会う時は、その国に合わせて内装をごっそり変えていたらしい。

 

 

ガラス越しでちょっと見難いけど、カリフォルニアキングのベッドより大きそうな玉座がド~ンとあって、翳されている絨毯なんかも凄い爆  笑

 

 

こちらは図書館。

 

 

第四の庭はスルタンや家族たちのプライベートエリアだったらしく、キョシュクといわれる建物がいくつかある。

 

 

春にはチューリップ、夏にはバラが咲き誇って綺麗なんだって。残念!

 

 

 

プールも!

 

 

メジディエ・キョシュキュからのボスポラス海峡の素晴らしい眺め。

左側(上の写真)にはスレイマニエ・モスク、ガラタ橋を挟んだ右側(下の写真)にはガラタ塔が見える。

 

 

 

バーダッド・キョシュクはムラト4世がバグダードを征服した記念に造られたとかなんとか。

 

 

こういうステンドグラスはベネチアから入ってきたんだって。

 

 

 

これは「夏の離宮(サマーパレス)」だったかな。

プリンスたちの割礼を行ったので「割礼の間」とも呼ばれてるみたい。

ドラマでもサマーパレスに行くシーンが何度かあった爆  笑

 

 

 

次は、第三の庭に戻って宝物館へ。

 

 

中は撮影禁止だったので、ネットで拾った画像を。

一番記憶に残っているのは86カラットの「スプーン売りのダイアモンド」。

あと、右の鎧は、見た瞬間「ムスタファ!」って思ってしまった。

 

  

 

宝物館の後は「会議の間」エリアへ歩いていく。

 

 

第二の庭にある政庁。

 

 

宰相の執務室や客間があって、この入口を通るとそこが「会議の間」。

「オスマン帝国外伝」ではイブラヘム・パシャやリュステム・パシャが中心になって会議をしていた部屋。

 

 

手前でガイドのエーシンが、「この部屋で政治の会議をしていたのよ」と歩きながら説明した時に、「え、ってことはもしかしてドラマでスレイマンが覗いてた小窓もある?」って聞いたら、凄い笑顔になって、「あなたのガイドするの楽しいわぁ爆  笑」って笑

 

スルタンは直接会議に参加はせず、中央上の格子のついた小窓越しに様子を伺っていた。

今となってはそれがオスマン帝国衰退の理由ともいわれてるらしいけど。

この部屋は裏でハレムと繋がっていて、スルタンは奥の小部屋に直接行き来してたらしい。

 

 

見どころ満載すぎて、見きれなかった場所も書ききれなかった場所も沢山だけど、ここ来る前にドラマ見たおかげで数倍も楽しめて本当に良かった照れ

 

オスマン帝国当時のスルタンや奴隷たちの暮らしに思いをはせながら、第一の「帝王の門」よりトプカプ宮殿を後にする。

 

早朝は空いてたけど、この頃にはグループツアーの人達が大型バスでやってきて凄い混んできてた。

 

 

これはエーシン個人の意見だけど、ドラマではスルタン・スレイマンがオスマン帝国の最盛期を築いたように描かれているけど、一番凄かったのはスレイマンの父のセリム1世だったと。スレイマンはもちろん優秀でどんどん他国を侵略し国土を広げるのに成功したけど、トルコの歴史にとって一番不幸だったのは、スレイマンの息子のムスタファが跡取りになれなかったこと。

ムスタファはセリム1世に似たところがあって、冷静で賢く強かった。もし彼がスルタンを継いでいたら、オスマン帝国はもっと勢力を伸ばして、今の世界地図は違うものになっていたとトルコ人は信じてるって。

そういうのも全部ひっくるめて歴史なんだなぁ。

 

ちなみに、全然関係ないけど、ドラマの登場人物の私の中のお気に入り順位は、

1位:ヒュッレム(若い頃)、2位:マルコチョール、3位:メフメト王子

特別賞:スンビュルと圧倒的可愛さのイザベラ