アンマンから南へ1時間ほど走る。

この辺りの道はきちんと舗装されていて綺麗。

 

 

まずはMount Nebo(ネボ山)に到着。

ここはモーセ終焉 の地と言われている。

 

モーセとは、旧約聖書に出てくる預言者で、紀元前1000年頃ファラオに奴隷にされていたイスラエルの民(古代ユダヤ人?)を救い出し、人々を率いて「出エジプト」を果たし、約束の地カナンへと導いたとされる人物。

その物語の道中で、杖で海を割って渡ったり、岩をたたいて水が湧いたりと、数々の逸話が残されていると言えばピンとくる人も多いだろう。

 

ネボ山は、その約束の地を見渡せる山で、モーセは民をここまで連れてきてここで亡くなったとされている。旧約聖書にとても神聖な場所。

 

(この旅行前に出エジプトを描いた映画を観て予習してきた)

 

 

入口から山頂の教会と展望台を目指す道中、大きな丸い石が。

これはどこかの修道院で使われていたドアで、人より背が高い。

 

イエスの生涯を描いた番組を観た時も、エルサレムの園の墓の入り口をこの丸い大きな一枚岩て塞いでいた。

 

 

山頂の教会は、モーセを偲んで4世紀ごろに建てられたとされている。

その教会の手前に、ビザンチン時代の見事な床モザイクが。

 

 

 

 

教会裏の展望台に行くと、約束の地を見下ろせるスポットが。

死海、エルサレム、ジェリコ、ベツレヘム(パレスチナ)など、聖書の舞台となった場所を見渡せる。

 

40年もの間荒野を彷徨い、やっとこの場に立ったモーセ御一行にとって、この景色はどう映ったんだろう。

それと、こんな山から一望できる景色の中に現代もいくつもの紛争があると思うとなぁ。

 

 

その横にはモーセの「ブロンズの蛇」のモニュメント。

旧約聖書のエピソードをなぞって、近代にイタリアの彫刻家が作ったものらしい。
 

 

ネボ山を後にして、遅い昼食にする。

ユーセフがお気に入りのビュッフェ。食べ物の写真撮り忘れたけど、ヨルダンの郷土料理たくさんでおいしかった。おススメのミントのドリンクが爽やかで美味しかった。

 

 

ここからすぐ近くのマダバへ到着。

マダバは古くからモザイクの町として知られていて、キリスト教徒が多い街らしい。

 

世界最古のモザイク地図がある聖ジョージ教会へ向かう。

教会付近は結構混んでいて、信号とか線とか関係ない。ここで車の運転は難しいなぁ。

 

 

聖ジョージ教会はギリシア正教の教会で、中の床モザイクには紀元560年ごろのエルサレムを含むパレスチナ周辺の地図が描かれている。

 

入口手前でユーセフがモザイク画の説明をしてくれる。

 

 

中に入ると先客がいた。

 

 

中国人観光客の団体をやり過ごして(きっとはた目には私も一員に見えてただろうけど)、やっと地図が見えた。

 

 

ここ、右側が死海で、左に向かってヨルダン川が描かれてます。

2匹の魚が死海から逃げようとしているのが見えるでしょうか?

死海は塩分が濃すぎて死んでしまうので、必死に逃げてる姿。

よく見ると涙を流してるんです 爆  笑

 

 

有名なモザイク画を見た後は、モザイク工場(お土産屋さん)に寄りたいか聞かれて、もちろん行くと答える。

 

到着してすぐに係のおにーさんが付いてきて、工場へ案内してくれる。

凄く細かい作業。大昔から同じ方法で作られているらしい。

 

 

 

ここは女王のプロジェクトで職のない人たちやハンディキャップのある人たちを職人に育て雇用する施設だから、ここのものは全て税金がかからず、世界中どこにでも送料無料なんだと力説してくれる。

 

 

凄く良いものが多いし、じっくり見たいんだけど、何かを手に取るとすかさず「それにする?こっちもあるよ?レジに持っていこうか?」ってうるさいのがね、、、

 

 

ここで気に入った一輪挿しを3つ、母と妹と自分に購入。

ヨルダンの国花であるブラックアイリスをモザイクであしらったものと、サイクル・オブ・ライフを表すオリーブの木をあしらったもの。

 

それと死海コスメ(死海の泥石鹸、塩石鹸、パック、ローション)をお土産と自分用に買ったんだけど、帰って試したら凄く良かった。もっと買えば良かった~。とくに顔パック!

 

買い物に夢中になってちょっと時間かけすぎたけど、ユーセフは機嫌よく「運転手待合所」でお茶まで出してもらって、他の運転手たちと話しながらくつろいでた笑

 

ネボ山とマダバはこれでおしまい。

これから約3時間かけてペトラ遺跡のあるワディ・ムーサまで一気に移動です。