江戸の酒飲み大会 | ブドウ畑の中の陳列台

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   文化十二年(1815)、千住の中屋六右衛門という商人が還暦になった年に、それを記念して大酒飲み大会を開いた。

 五合、一升、一升五合、二升、二升五合、三升の酒が注がれた六つの大盃が用意され、それを順に飲み干していくという趣向であった。

 合計で十升五合、飲み干せる手合いがいるのだろうか。

 

   いた。

 

   すべてを飲み干し、優勝したおとこがいたのである。松助という男であった。

 

          「一杯は人酒を飲む 二杯は酒酒を飲む 三杯は酒人を飲む」

 

という諺があるけれど、大盃六杯、十升五合を飲み干した松助の場合、何と表現すればよいのだろうか。六杯を飲み干してもケロっとしていたということだから、松助にとっては「六杯は人酒を飲む」状態だったということなのだろうが、酔う、酔わないよりも、十升五合という大量の水分を受け入れた胃袋の強靭さには驚くばかりである。

 

       「酒が酒を飲む」

 

という諺もある。

   酔いが回ると、その勢いで大酒を飲んでしまうことをいうが、松助の場合は、ケロッとしていたということだから、酒が酒を飲んだことには当たらない。

 

 ウワバミ、というのは確かに、いる。

   いや、いた。

 

 

 

 

 

 

 

  • 芳醇で、さわやか、アロマは中程度。 上質の米のフレーバーは、いくつかのフローラルとマシュマロを含みます。きめ細かなビロードのような質感。うま味は中程度の味わい。辛口で、やや重め、余韻は長い。
  • 原料米 ぎんおとめ、他 精米歩合 55% 仕込水 折爪馬仙峡伏流水(中硬水) 酵母 M310、9号系酵母 日本酒度 +4 アルコール度数 15〜16度 酸度 1.5
  • おすすめの飲み方: あつかん
  • アルコール度数: 15%