しばらく山里に

いっておりました時

 

トカゲが毎日それぞれの住処のある、

同じ場所に

姿を現していました。

全部で4匹です。

 

逃げないのです。

 

塀の小さな穴から青大将もでてきました。

10cmほど姿を見せて、

こちらに気づいて、

そろりそろりと

時間をかけて、

身体を引っ込めていきました。

 

翌日は、

全身を見せてくれました。

1メートル以上ありました。

細くて長ーい蛇でした。

まだ子供でしょうか。

 

その翌日は、

塀の曲がり角の水路の上で、

とぐろを巻いていました。

 

初めて目にしたときは、

ドキッとしました。

すくみました。

 

でも

種の保存の資料作りを

お手伝いさせていただいたので

大概の生物は、

何やらいとおしいのです。

 

それで、

御礼に姿を現してくれていると、

勘違いかもしれませんが、

そのように感じて、

長生きしてね。

天寿を全うしてね。

と声をかけて祈らずにはおれませんでした。