そのご!ラストー!

というわけでWonderHoneyを振り返ってきたわけですが、作品についてちょっと書いてみようと思います。

最初はこの作品は、カエルの王子様の話でした。ふろっぐまんだからという安直な理由です。
それがどうしてメアリーアンのお話になったのか。
もう突然としかいいようがないです。
喫茶店でいつものように構成やプロットを書いている時に、突然現れたのです。
もともとメアリーアンていうのはむかーし書いた「帽子屋アリス」という作品に出てきたキャラクター。
更に元を辿れば、不思議の国のアリスでメアリーアンは名前しかでてこないキャラクターです。
でもだからこそ私の中でなんか、膨らんでというか暴れ出してというか、そんなこんなで彼女にカエルの王子様の話を乗っ取られたわけです

次に、真っ先に小島みゆきにしようと思いました。
他にメアリーアンが出来る人はいないと思いすぐにオファー。
彼女に断られていたら、多分WonderHoneyを上演することはなかったでしょうね

それから話を練り直しました。
最初、メアリーアンには相棒がいました。
シンデレラの家でたまたま働いていた庭師です。
でも気がついたら庭師がモップになっていました。
何故庭師がモップになったのか、これに関してはもう全然よくわかりません。
庭師好きなキャラクターだったのだけどなぁ。
意外と私頑固なので、オファーした役者に断られたからかもしれません(笑)
同じ理由でオズの魔法使いをなくしたこともありました。
そんなこんなでメアリーアンの冒険が始まったわけです。

ここへきて、タイトルを悩みました。

WonderHoneyは決まっていました。
サブタイトルが問題です。
ちなみに最初は、私は人生に失望しました。というサブタイトルでした(笑)
メアリーアンは魔法を失い、半ば自暴自棄な感じで旅立つという内容だったからです。
もちろんボツになりました。

メアリーアンは私にとって憧れの女性かもしれません。
こんな娘になれたらいいなぁ。
形や入り口は違えど、お節介までいかないくらいの、背中を押すとも違う、メアリーアンがウェンディにしたように、そっと隣にいて、絞り出てくる下手くそな言葉を聞いて、何も言わずに手を握るような。
そんな作品作っていけたらと思います。

とにもかくにも、終わってしまった。
今回は珍しく抜け殻みたいな、燃え尽き症候群のようなものや、熱を出すみたいなこともなく、すんなり日常に戻れました。

いい作品が作れたのかなと思っています。

本当に皆々様のおかげです。
出演者のみなさんも、スタッフさんたちも、ご来場いただいたお客様方、応援してくれた皆様も、みんなみんなみんな!!
舞台って本当に一人では作れない、作れないからこそ素晴らしい。
でも本当に感謝ばかりです。
みなさん、愛していますーー!!!




SALT & MONICA


最後に。
製作部演出部のみなさんに敬意を。
最愛の友人である倉持佳那子に感謝を。

今後もどうぞteamFrogManを何卒、何卒よろしくお願いいたします!!!



相澤祥子