「飛鳥研究学史(1991~2000)-調査研究の現状と課題-付。飛鳥研究関連文献目録1991~2000(稿)」
『明日香村文化財調査研究紀要 第5号』(2006年)
明日香村教育委員会
1991~2000年にかけて、飛鳥地域調査研究の研究を概観し、次の10年に向けての課題を抽出した論考である。あわせて、当該期における文献目録を併記し、今後の利用の便に供している。
20世紀最後の10年間は、極めて重要な遺跡調査と発見があった。キトラ古墳壁画・飛鳥京跡苑池・飛鳥池工房の富本銭、そして亀形石槽の発見など、それまでの歴史を塗り替える成果である。同時に、これらの調査成果を踏まえた研究は、我が国のみならず、東アジア的視点の研究が進んでいる。そして、これらの成果を活かした、文化財保存と活用が模索されることになったのである。