國下多美樹著の表記の本を読んだ。
長岡京の最新の都城像がえがかれている。これまでにも、元になった論文は、その都度読ませてはいただいていたが、このように体系的に読むと、その意図がよくわかる。これは先日の積山氏の難波宮の本もいっしょである。
しかし、私の頭の中の長岡京像は、これまでの古いものだったんだと、つくづく思う。
ここのところは、どうしても7世紀の都城ばかりの研究をしているので、このあたりで、8・9世紀の都城も勉強しなおさなければいけないと、痛感。
國下多美樹著 『長岡京の歴史考古学研究』 吉川弘文館 2013.11.1
・序 章 長岡京研究の現状と課題
・第一章 長岡京遷都と造営の実態
・第二章 長岡宮の構造と独自性
・第三章 長岡京の都市計画と宅地利用
・第四章 長岡京の土器と食器構成
・第五章 都城の土器供給と消費の実態
・終 章 古代都城における長岡京の史的意義