昨日、お江戸の行き帰りの新幹線で、『富士山文化』なる本を読んでいた。
以前にも富士山の本はいくつか読んではいたが、どちらかといえば、山そのものや噴火の歴史などの本である。世界遺産でいえば、自然遺産に近い内容だった。それに対して、富士山は文化遺産として、信仰と芸術の側面で登録された。この本は、富士山の信仰面について書いた本である。これまで、富士山信仰を総合的にやさしく書いた書物を知らなかったので、非常におもしろい本であった。これで富士山が世界山登録となった信仰面はだいぶわかった。
・竹谷靭負著 『富士山文化-その信仰遺跡を歩く-』 祥伝社 2013.7刊行