今日は夜の8時から、まだ開票もはじまっていないのに当確ラッシュである。数年前にもあったが、今度は自民党の大勝のようだ。
それはさておき、昨日は都城制研究会であった。お題はふたつ。岩井照芳氏の「恭仁京の復元」。すでに古代文化での論文も読んでいたので、概略はわかっていたが、直接に話を聞くと、またなかなか興味深い内容だった。このなかで、どうしても気になるのは、大和の三道が泉津の上津・中津・下津からつつく道ということは理解できるのだが、大和盆地内においても、なぜ三道が並行して敷設されているのか?途中でひとつに集約されてもよいのではないか?これについての答えはなかなかむずかしい。そのひとつの答えは、近江氏が水田区画の施工の基準とするということも示されているが、はたしてそれだけであろうか?よく理解できない点である。
もうひとつのお題は、谷崎仁美氏の「難波宮下層の素弁蓮華文軒丸瓦の再検討」。難波宮地域で出土する花組・星組の詳細な観察と検討から、四天王寺創建以降の、7世紀第2四半期に特定できるとする。ここで問題になるのは、瓦の出土理由であるが、やはり難波館などの外交使節説には興味がひかれる。これをなんとか証明できないものか。
いずれにしても、二つの報告は、非常に興味深いものだった。さて、次は発表しなければいけない……。