「キトラ古墳から高松塚古墳へ」
『海が好きだ-藤城泰氏追悼文集-』 (1999年)
藤城泰氏追悼文集刊行会
https://www.evernote.com/pub/aiharaaibo/bunko
 
キトラ古墳、マルコ山古墳、高松塚古墳、石のカラト古墳の4古墳の築造順序を、本格的にはじめて論じた最初のものである。
この頃は、カメラによるキトラの第二次探査がはじまった頃で、石室内の調査は行われていない。当時は、キトラ→カラト→マルコ→高松塚と推定したが、その根拠は天井の彫り込みの深さだけであった。ただし、石室内の調査が実施されると、カメラによる精度とは異なり、彫り込みの深さが確定すると、そして、高松塚の石室構造が解明された現在は、マルコ→キトラ・カラト→高松塚と考えている。