京の都へ行った主目的は、京都御所の一般公開に参加するためであった。かれこれ20年ちかく前に行ったきりである。やはり、古代の宮殿・都城をやっているものとしては、ここへ行かないと。内裏の様子をリアルによくとどめている。今の京都御所は、大内裏焼失後に遷った里内裏が原型となっているが、当時の政治の実際は、大極殿・朝堂院から内裏へと変化する。そして、その中心に位置するのが、内裏正殿である紫寝殿である。さらに天皇の日常の空間である清涼殿。これらの建築や配置をみていると、古代の宮殿配置を考えるのに示唆的である。ちなみに、皇后宮は京都御所うちでも北方に位置している。しかし、今日はよく歩いたよな……。

承明門

紫寝殿

清涼殿