アルルにて図書を2冊購入。うち一冊は『遠つ朝廷 大宰府』である。大宰府の概要をわかりやすく、書いてある。このシリーズ、全国の遺跡を一遺跡ずつ書いてあり、すでに76冊目。私も数冊持っているが、なかなか端的、明快、平易に書いてあるので、わかりやすい。飛鳥にかかわるものがないのが残念だが……。
大宰府は先日以来、朝倉宮関係で興味がある。大宰府政庁は3期に分かれ、このうち1期が掘立柱建築である。さらに1古と1新に分かれる。1新は藤原宮に並行する時期であるが、1古は正確にはわからない。これを朝倉宮の時期までさかのぼれるかは、よくわからない。しかし、水城や大野城などの存在から、天智まではさかのぼる可能性がある。いずれにしても、大宰府1古期=朝倉宮説には、まだまだ課題がが多そうである。
・杉原敏之 『シリーズ遺跡を学076 遠つ朝廷 大宰府』 新泉社 2011.8刊行
