先日、家に帰ると郵便が……。『わが国古代寺院にみられる軍事的要素の研究』なる本を頂いた。ありがとうございます。学位論文をとりまとめたものである。このうち何本かの論文はすでに、読んだことがあったが、新稿も多くあり、改めて体系的に読んでみたい(これからですが……)。
甲斐弓子 『わが国古代寺院にみられる軍事的要素の研究』 雄山閣 2010.3刊行
序 章 古代寺院における特異性
第一部 鎮護国家思想の広がり
第一章 鎮護国家思想
第二章 鎮護国家思想への傾斜
第三章 初期寺院造営の背景
第四章 天武・持統朝における鎮護国家思想の高まり
第五章 鎮護国家を標榜した寺
第六章 鎮護国家を表わす舎利容器の色
第七章 天武・持統朝の越前の抑え
第二部 軍事的要素を備えた古代寺院
第一章 掘立柱柵を備えた寺々
第二章 古代寺院における軍事施設の要素
第三章 薬師寺と新羅感恩寺
第四章 大津皇子事件と美濃の古代寺院
第五章 天狗沢系軒丸瓦の諸問題
第六章 天武・持統朝における飛鳥から遠隔地の掌握
第七章 飛鳥寺の西の槻の下
第八章 塼仏に見る葛城地域の様相
第三部 補論
第一章 瓦生産と寺院造営
第二章 海竜王寺前身寺院と姫寺廃寺
第三章 孝徳天皇の皇子・有間
