橿原考古学研究所附属博物館で「大唐皇帝陵」展が開催されている。この春の特別展では、奈良国立博物館の「大遣唐使展」に並んで、質・量ともにヒットである。三彩俑にはいまひとつ興味がわかないのであるが、中国の国宝や初出品が多数並ぶ。この中でも模写ではあるが、青龍・白虎は圧巻である。キトラや高松の四神を見慣れていると、やはり唐陵のスケールの大きさには、圧倒される。当時の日本は、どこまで中国文化を導入し、どこに独自性を見いだしたのだろうか。墓を比較するだけでも、大きな違いが見いだせる。類似点と相違点。ここが大切なんだろう……。
