今年は平城京に遷都してから1300年。関連イベントや図書も多くでている。そんな中、本屋に行くと、またまた便乗?商品が……。我が家にも最近は、平城京関連の新しい図書が増えているが、今年は関連図書が多く出版されているだけでなく、一応、私の専門分野なものでしかたがない。そこで最近お薦めの2冊をご紹介。一冊は、以前に紹介した『史跡で読む日本の歴史』シリーズ。今回は奈良時代である。もう一冊は『平城京1300年の全検証』。木簡から見た史実の実態と正史の検証である。こちらは渡辺さんの執筆で、最近では超おすすめである。みなさんどうですか。
 
佐藤信編 『史跡で読む日本の歴史4 奈良の都と地方社会』 吉川弘文館 2010.4刊
 ・奈良の都と地方社会-史跡で読む古代史-(佐藤信)
 ・平城京(馬場基)
 ・平城宮(馬場基)
 ・奈良の寺々(馬場基)
 ・国府とその関連遺跡(佐藤信)
 ・国分寺と地方寺院(三舟隆之)
 ・郡家と庄所(鐘江宏之)
 ・東北の城柵遺跡(八木光則)
 ・交通遺跡と生産遺跡(高島英之)
 ・祭祀遺跡(高島英之)
 ・史跡の整備と復元(佐藤信)
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渡辺晃宏『平城京1300年全検証-奈良の都を木簡からよみ解く-』柏書房2010.4刊
 ・第一章 平城京に旅立つ前に 
 ・第二章 平城京への道、伝統と革新の弁証法
 ・第三章 長屋王家木簡の発見、貴族たちの知られざる日常
 ・第四章 官僚社会の発展、聖武即位前夜の宮城の姿
 ・第五章 二条大路木簡の発見、聖武と光明の精神世界の入り口
 ・第六章 遷都の日々、衆生救済へのみはてぬ夢
 ・第七章 奈良の都の終焉、あるいは律令国家完成への道
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