斑鳩文化財センター(斑鳩町文化財活用センター)が開館したので、見学に行った。藤ノ木古墳の近くにオープンしたセンターには、展示室が併設されている。開館を記念して「国宝藤ノ木古墳出土品里帰り展」を開催している。敷地に入ると、藤ノ木古墳石棺の真っ赤なレプリカがある。入口を入ると羡道を模した通路があり、その奥が展示室になっている。他に、映像ホールもあり、小規模な研修などはできるようになっていた。展示室自体は狭いが、国宝を展示できる仕様になっている。管理部門は見学できない。事務室や特別収蔵庫はあるが、遺物整理をするには狭すぎるので、埋文センターとしては手狭であろう。
センターの近くには整備された藤ノ木古墳がある。以前に来たのは昭和60年の第一次調査の現地説明会の時だから、かれこれ25年前になる。大学に入る前で、私がはじめて行った現地説明会であった。今回、特別公開をしており、初めて石室の中に入った。通路には車椅子も入れるようになっていたが、これはいかがなもんであろうか。その藤ノ木古墳では、斑鳩町のマスコットであるパゴちゃんがお出迎えしてくれた。 その後、世界遺産の法隆寺へ。こうして斑鳩の旅が終わったのである……。


