「飛鳥の考古学2008」がもうすぐ飛鳥資料館ではじまります。今回は平成19年度の発掘成果から5遺跡の展示がされます。
 飛鳥時代の迎賓館である石神遺跡、新田部皇子の邸宅かともされる竹田遺跡、草壁皇子の宮である島庄遺跡、東漢氏の墳墓である真弓鑵子塚古墳、仏像の手がでた檜隈寺跡です。
 注目はやはり、檜隈寺跡出土の金銅仏と「呉」瓦でしょうか。金銅製仏は手の部分しかありませんが、未だ金色の発色が眩いばかりに輝いています。よくこのようなものを発掘調査で見つけるものです。「呉」瓦は瓦の裏側に「呉」とヘラで書いたもので、檜隈寺に隣接する栗原(呉原)との関連を考えさせます。
 今回は諸般の事情により、いつもよりも展示規模は縮小していますが、ぜひ見に行ってください。

「飛鳥の考古学2008」は、2月3日~3月1日まで、飛鳥資料館で開催されます。