花 玉紫陽花 (たまあじさい)
花入れ 桂 寛

書 山本忘名

念揺るがせば 宇宙に臻(いた)る
魂は空海に移りて 融(と)く
瞰下瞭然(かんかりょうぜん)はるかに孤なり
翠球崇々(すいきゅうしゅうしゅう)たり

蓮花(れんか)は汚泥に笑み 君子の風を存す
牡丹(ぼたん)の花は綽然(しゃくぜん)として富貴の風を存す
菊花の情は隠逸(いんいつ)の風を存す
     松鈴庵 風樹の間