6月25日、消費者問題プロジェクトチームの一員として、東京高輪にある国民生活センターの東京事務所を視察しました。
視察の目的は現在消費者庁で検討が進められている、全国消費生活情報ネットワーク・システム(PIO-NET「パイオネット」と発音します)のリニューアルに関連して、 現行情報システムの入力・登録事務の現場を拝見し、消費者相談員の方々と意見交換をするためです。
PIO-NET(パイオネット)は全国各地にある消費生活センター等に寄せられた消費生活相談をオンラインで国民生活センターとつなぎ、悪徳商法などの情報を共有化し、的確な消費生活相談の対応に生かしているものです。
まず、PIO-NETの現状について説明を受け、実際に日頃センターで消費生活相談業務を行っている消費生活相談員の皆さまがこのシステムに入力する作業の様子を視察し、入力・登録負担の大きさや情報検索機能が相談の現場で活用できないこと等、刷新が検討されている課題点を確認いたしました。
視察後は消費生活相談員の方々と、現行情報システムの問題点だけでなく相談現場の現状や相談員資格制度など広い課題について予定時間を超過して意見交換をいたしました。
 
 現在、国民生活センターでは詐欺的“サクラサイト商法”被害撲滅キャンペーンを行っています。そのキャンペーンについてもご説明を受けました。
“サクラサイト”とは、サイト業者に雇われた“サクラ”が異性、芸能人、社長、弁護士、占い師などのキャラクターになりすまして、消費者のさまざまな気持ちを利用し、サイトに誘導し、メール交換等の有料サービスを利用させ、その度に支払いを続けさせるサイトを言います。このような“サクラサイト”でお金を支払ってしまったという相談があとを絶ちません。国民生活センターでは、このような手口を“サクラサイト商法”と呼んでいます。
キャンペーン初日の5月22日には、サクラサイトの中で実際になりすましの手口として悪用された芸能人の中から、上地雄輔さんに「一日国民生活センター長」を委嘱したそうです。
みなさまも“サクラサイト”の被害にあわないよう、くれぐれもお気を付け下さい。
詳しくは国民生活センターのホームページ
http://www.kokusen.go.jp/info/data/2012_sakuracamp.html
をご覧ください。
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