5月28日、中国当代世界研究センターの訪日団が輿石幹事長を表敬訪問され、私は民主党国際局副局長として同席させていただきました。
 中国当代世界研究センターは、中国共産党中央対外連絡部(中連部)のシンクタンクとして国際政治、経済情勢などを研究する機関で、於洪君(Yu Hong Jun)中連部副部長兼中国当代世界研究センター主任を団長とする6名が訪問されました。

 日本側は、樽床伸二民主党幹事長代行がお迎えし、「今年は日中国交回復40周年のとし。両国は隣国どおしで重要な国である。皆様のご訪問を歓迎します」と挨拶されました。
 於洪君中連部副部長は、「日中関係は新しい困難に直面し新しい挑戦を受けている。日中両国のためには主に二つのことが重要である。一つは、政治家間の相互信頼、二つ目は、民間の民意の良好な関係が重要である。さらに次の四つのことを日中両国が心がけることが必要である。一つは、相手国の社会制度と発展を理解すること、二つは、お互いの革新的利益に配慮すること、三つ目は相手国の国民感情に配慮すること、四つ目は冷静に適切に対処することである」と現在の日中関係についてお話をされました。

 お話の途中で、多忙の折、輿石幹事長が挨拶に来られ一同が和むなか、樽床幹事長代行は、「日中両国には、歴史・利害などそれぞれの事情がある。お互いがその違いを認識する必要がある。お互いの利害が異なることも当然ある。それぞれの国の社会システムの違いによって対応も異なることがある。これは良いのか悪いのかという問題ではなく、仕組みの違いの中でどのように調整を測っていくことが重要である。中国政府の考えは我々は十分に理解している。お互いにそのような前提で交渉ができたらと思っている」と話されました。
 於中連部副部長は、最後に「相互交流を深め、同じ方向性に向かおうという姿勢を示すことが重要である」と述べて、今後も交流を進めていくことを述べておりました。これまでの長城計画などの日中相互交流を高く評価されており、今後の日中関係の発展にとても有意義なときだったと思います。

2011年末に中国を訪問した際に大変お世話になった沈建国さまに再会できた喜びはひとしおでした。

今後も日中の友好関係のために力を尽くしてまいります。
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