ところで、今の日本の状態は、国の金庫である国庫というバケツに穴が開いているだけでなく、水を税金に例えると、そのバケツに水をいれる蛇口に既に穴が開いている状態です。
 これまでは皆様の税金や社会保険料など、公的な資金は国税庁と社会保険庁の二か所で徴収されてきました。しかし事業者数や徴収元の情報が国税庁と社会保険庁では大きく異なっていたり、滞納の徴収率の問題もありました。そこで、国税庁と社会保険庁を一つにまとめようという案が、歳入庁の創設です。

 この歳入庁の創設や国民背番号制度をまず、早急に進めることで、本来、徴収されるべき税金がしっかり、国庫に納入されることもとても大切な国の大きな責任を伴う仕事です!歳入庁の創設というのは、民主党のマニフェストで約束していることでもあります。歳入庁の創設によって、毎年6兆円も税収が得られるという推計もあります。また、この歳入庁というのは、財務省から税の徴収分野を分離することであり、税の徴収と国家予算の作成や再分配の機能を分けるもので、税金の徴収をしっかり行うために、日本年金機構(旧社会保険庁)は歳入庁に統廃合することを前提にしています。

 私たちの大切な税金を国が徴収して、富の再分配をすることが大切な国の機能なわけですが、この入口部分の税金の徴収責任をよりしっかりと果たすために、この錆び付いて穴の開いた蛇口をまずうめるか取り替える必要があります。
 そして、私達の大切な水(税金)が一滴も無駄にならないように、バケツの穴も埋めることも早急に行わなければならない作業です。バケツの中の有限で貴重な水が、有効に使われるよう、特によくいわれる独立行政法人に私達の大切な税金が使われていることは、早急に止めなければいけません!

 つまり、この両方の穴をまずうめてからでなければ、蛇口をひねって出る水を増やす(消費税を増税する)ことはできないですし、してはならないと思います!

 不退転の決意で臨むべきは、景気回復であり、この大きく開いた穴を埋めることであり、改革の順番が間違っていると私は発言させて頂いています。