本日、夕方からの社会保障と税の一体改革の会合が開かれました。沢山の議員が参加し、政調会長や副大臣など要人も多数あつまる会合でしたが、今国会で提出予定の消費税増税法案とも言われているこの法案は、私達が責任のとれる30年後の未来の社会保障のあり方、そのビジョンを描いたうえで、逆算して今日がどうあるべきか考えるのが本来の議論のあるべきスタートだと思いますが、そのような物は示されていません。また、この法案に関する国会における最も重たい約束事である閣議決定の内容が履行されていない状態でこの消費税増税法案が提出されようとしていることも問題です。この消費税増税の閣議決定の何が履行されていないのかというと、消費税増税の前に前提として野田総理自身に約束して頂いた、無駄の削減と景気回復の部分が口約束に終始し、実現のめどが全然たっていないため、口約束だけでは、到底、政府を信用できない!ということで、この徹底的な無駄の削減と景気回復なくして増税なし!という部分をいかに知恵をだして、民主党として、法案に盛込むかという所が、会合における議論の争点になっています。

 政治という分野における約束というものが、とても軽いものになってしまっていることは、信頼を得られないことに直結する、これは至極当たり前のことであると思います。約束は守るためにあり、守れない約束はしてはいけない! 約束を守れなかった政治家は信用されない。とくにこういう精神性や人間性を、大切にする姿勢こそが政治家に求められるのではないでしょうか?
 また、もしその約束自体が、人の嫌がることや、大切な方々のアドバイスを聞かないで、自分の思いだけで突っ走るようなことであるならば、結局は多くの不幸をもたらすことに帰結するので、その時は我を通して自分は満足しても、結局その汚点は、自分に帰ってくる。因果応報ということだと思います。
 やはり、人の嫌がることではなく、大切な方々のアドバイスを真摯に聞き入れる謙虚な姿勢が肝要なのだと思います。
 そして、何より、自らの意図せざる方向に進んでしまった時、人間ですから、判断を誤ることもあります。長い目でみたら、どんどん過ちを重ねるより、その時に潔く謝る勇気はとても尊いことなのだと思います。
 やはり、言うだけではなく、実現して結果を出すことが政治の責任ですから、言うだけで、実現ができていない経緯を見れば、その方々からの言葉や約束が、本当に実現できるのか、疑われるのは仕方がありませんし、その担保がほしいという意見に真摯に耳を傾けてほしいと思います。