あけましておめでとうございます。
 昨年を振り返りますと、まさに激動の1年であったと言えるのではないでしょうか。
 3月11日に東北を襲った地震と津波による死者・行方不明者は12月時点で約2万人となり、さらに福島原発事故による放射能汚染の影響は今後長く続いていくことになります。
 地震直後には、被災地から離れた首都圏においても停電を経験し、これまで私達が当然と思っていた、豊かで便利な生活が実は非常にもろいものであったことに気づかされました。これまで良かったから、大丈夫だというような、従来の延長線上の政治ではこの危機は乗り越えられないとの思いを強くしております。
 私事で恐縮でございますが、私にとっての平成23年は9月より民主党国際局副局長の重責を担うことになり、ロシア、韓国、中国というように海外出張の機会が増えた年でもありました。海外の皆様から決まって話にのぼるのは、やはり東日本大震災のことです。日本人の忍耐強さ、そして危機にあたっても助け合う温かい国民性について皆さま口を揃えて称賛されます。
 そのたびに私としても皆様に、震災直後から差し伸べられた暖かい援助に対して深く感謝を申し上げるとともに、特に中国においては、放射能汚染を理由とした日本の農産物の輸入規制を撤廃するように強く申し入れてまいりました。
 地元の秦野市でも、古谷よしゆき市長のお話を伺いますと、震災直後に市役所職員の皆様が自主的にまさに手弁当で被災地に入り、救援活動を行ったそうですし、私の所属する青年会議所のメンバーも秦野の水を持って現地に駆け付けたそうであります。
 危機にあってもそのような助け合う精神は、海外と比べて自然災害に多く襲われてきた日本ではぐくまれてきた、世界に誇る宝であると思っています。
 この危機にあって力を合わせる助け合いの精神があれば、どんな困難でも乗り越えて行けると信じていますし、しっかりとした方向性を示し、そのお手伝いをしていくのが、まさに政治の役割であると確信しております。
 そのために微力ではございますが、今年も皆様の御指導を頂きながら努力してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
 平成24年が皆様にとって素晴らしい1年となりますことを、心からお祈り申しあげます。
           衆議院議員 相原史乃
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